4ch対応SDIストリーミングエンコーダー

SC6D0N4 SDI

-取扱説明書-

本製品を使用される際の注意事項

ここでは、本製品を使用されるときにご注意いただきたい事柄について説明しています。ご使用方法や、この内容について不明な点、疑問点などがございましたら、メディアエッジ株式会社 カスタマーサポートまでお問い合わせください。

メディアエッジ株式会社
カスタマーサポート
TEL:078-265-1552
FAX:078-265-1550
( 月曜~ 金曜10:00 ~ 12:00 、13:00 ~
17:00 ※祝日や当社指定休日を除く)

電源コードを傷つけない

電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。コードの上に重いものをのせたり、熱器具に近づけたりしないでください。また、コードを折り曲げたり、加工したりしないでください。AC アダプターを抜くときは、プラグ部分を持ってください。コードが傷んだら、お買い上げの販売店もしくは、当社カスタマーサポートまで交換をご依頼ください。

分解しない

ケースを開けたり改造したりすると、火災や感電の原因となります。内部の点検、修理はお買い上げの販売店もしくは、当社カスタマーサポートまでご依頼ください。

ほこりや湿気の多い場所で使用しない

ショートや発熱が起こり、火災や感電の原因となります。

内部に水や異物を入れない

水や異物が入ると、火災や感電の原因となります。万一、水や異物が入った場合は、本体の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いて、お買い上げの販売店もしくは、当社カスタマーサポートまでご連絡ください。

雷が鳴り出したら使わない

本体や、プラグには触れないでください。感電の原因となります。

ぬれた手でAC アダプターを触らない

ぬれた手でAC アダプターを抜き差ししないでください。感電の原因となります。

直射日光の当たる場所に置かない

日光の当たる場所や熱器具のそばに置かないでください。火災や製品の故障の原因となります。

煙が出た状態で使用しない

煙が出る、異臭がするなどの異常状態で使用しないでください。火災や製品の故障の原因となります。異常が発生したら、本体の電源を切り、電源プラグを抜いて、煙が消えたのを確認してから、お買い上げの販売店もしくは、当社カスタマーサポートまでご連絡ください。

製品が破損した状態で使用しない

本製品を落としたり、カバーを破損した状態のまま使用したりしないでください。火災や製品の故障の原因となります。製品が破損した場合は、本体の電源を切り、電源コードをコンセントから抜いて、お買い上げの販売店もしくは、当社カスタマーサポートまでご連絡ください。

不安定な場所に置かない

不安定な台の上や傾いたところに置かないでください。落下するおそれがあり、けがをしたり、製品の故障の原因となります。電源コードやAV ケーブルは整理して配置してください。足にひっかけると、けがや製品の故障の原因となります。

お手入れの際は電源を切る

接続するときやお手入れの際は、電源コードを抜いてください。感電や製品の故障の原因となります。お手入れの際は、シンナーなどの揮発性の溶剤を使用しないでください。⾧期間使用しないときは、AC アダプターをコンセントから外してください。

付属のAC アダブター以外は使用しない

付属のAC アダプター以外の製品を使用しないでください。火災や製品の故障の原因となります。

本体を布などで覆わない

風通しの悪い場所や布などで覆った状態で使用しないでください。通風孔がふさがれると内部に熱がこもって、火災や製品の故障の原因となります。

注意事項

ご使用上の過失の有無を問わず、本製品の運用において発生した逸失利益を含む特別、付随的、または派生的損害に対するいかなる請求があったとしても、当社はその責任を負わないものとします。

製品本来の使用目的及び、当社が推奨する使用環境以外での本製品の動作保証は、一切いたしかねます。

個人情報の取扱について

当社では、お客様の個人情報は原則として下記の目的以外では使用いたしません。

  • ご利用の当社製品のサポートの実施
    当社製品の使用状況調査、製品改良、製品開発、サービス向上を目的としたアンケートの実施。
    ※ 調査結果につきましては、お客様の個人情報を含まない形で当社のビジネスパートナーに参考資料として提供することがあります。
  • 銀行口座やクレジットカードの正当性、有効性の確認。
  • ソフトウェアのバージョンアップや新製品の案内等の情報提供。
  • 懸賞企画等で当選されたお客様への賞品の発送。

事前にお客様のご了承を得た上で、上記以外の目的で使用させていただく場合があります。

当社ではご記入いただいた情報を適切に管理し、特段の事情がない限りお客様の承諾なく第三者に開示・提供することはございません。

お客様の個人情報の取扱いに関するお問い合わせ、ご意見http://www.mediaedge.co.jpまでご連絡ください。

商標について

  1. MEDIAEDGE は、メディアエッジ株式会社の登録商標です。
  2. HDMI、HDMI ロゴ、およびHigh-Definition Multimedia Interface は、HDMI Licensing LLC の商標または登録商標です。
  3. Microsoft は米国マイクロソフト・コーポレーションの登録商標です。
  4. Google は米国Google LLC の登録商標です。
  5. その他の商品名やそれに類するものは各社の商標または登録商標です。

警告

  • 健康上のご注意

    ごくまれに、コンピューターのモニターおよびテレビ画面に表示される強い光の刺激や点滅によって、一時的にてんかん・意識の喪失などが引き起こされる場合があります。こうした経験をこれまでにされたことがない方でも、それが起こる体質をもっていることも考えられます。こうした経験をお持ちの方や、経験をお持ちの方の血縁にあたる方は、本製品を使用される前に必ず医師と相談してください。

  • 著作権について

    テレビ放送やビデオなど、他人の作成した映像/音声をキャプチャーしたデータは、動画、静止画に関わらず個人として楽しむ以外は、著作権法上、権利者に無断では使用できません。また、個人として楽しむ目的であっても複製が制限されている場合があります。キャプチャーしたデータのご利用に対する責任は当社では一切負いかねますのでご注意ください。

保証規定

  • 本機の保証期間は1年間です。
  • 保証をお受けいただくには、ユーザー登録を行っていただく必要があります。
  • ユーザー登録を行っていただくと、保証書がダウンロードできます。
  • 保証期間の開始日は、当社出荷日を起点に翌々月1日より1年間となります。
  • 取扱説明書に記載の注意事項や使用方法に反した使用方法による故障に関しては保証できません。
  • 本保証規定は、日本国内においてのみ有効です。本機を日本国以外で使用した際の故障に関しては保証できません。

ユーザー登録方法

パソコンやスマートフォンなどから登録サイトにアクセスしていただき、製品のシリアルナンバーを入力してください。  

http://www.mediaedge.co.jp/enq/u-reg.html

シリアルナンバーは、製品またはパッケージに貼付されています。VPから始まる10桁のシリアルナンバーを入力してください。

サンプル:

                       

上記サンプルの場合「VP12ZZ9999」が入力いただくシリアルナンバーになります。

初期パスワード変更のお願い

この度はMSelection SC6D0シリーズをご購入いただき、ありがとうございました。
本製品を初めて起動し、パソコンから管理画面へアクセスを行うと、パスワードの変更を促すメッセージが表示されます。

閉じるボタンをクリックすると、アカウントとパスワードの設定画面に移行しますので、そこで新たにアカウントとパスワードの設定を行なってください。
設定を行わず、他のタブに移動することも可能ですが、システムの設定の変更を一切行うことができませんので、必ずアカウントとパスワードの設定を行なってください。

システム設定画面で、設定を行うことができない場合は、アカウントのパスワードの設定が行われないまま画面を閉じるなどの操作を行なってしまった可能性があります。システム設定画面の中のパスワード設定を行うことで、設定が行えるようになります。

1. はじめに


1-1. 同梱物をご確認ください

本製品には、以下の同梱物が含まれています。
パッケージを開梱したら、同梱物が全て入っていることをご確認ください。

SC6D0N4 SDI 本体 ×1
AC アダプター ×1

1-2. 外観説明

本製品には次のようなスイッチ、ボタン、コネクタがあります。

■ 前面

1. 電源スイッチ
本機の電源を入れたり切ったりするためのスイッチです。

2. 録画ボタン
モニター中の映像を動画ファイルとして保存することができます。録画の
開始と停止を行うことができるボタンです。
録画中はボタンが点灯します。

3. 静止画キャプチャボタン
モニター中の映像を静止画として保存することができるボタンです。

4. 配信ボタン
モニター中の映像の配信を開始することができるボタンです。
配信中はボタンが点灯します。

5. USB3.0 コネクタ
動画や静止画の保存を行うためのUSB ストレージを接続するコネクタで
す。

6. PGM モードボタン
PGM モードの表示方法を選択します。

7. チャンネルボタン
フルスクリーンモード時は、表示するチャンネルを選択することができます。
2画面モードの場合は、主画面と副画面を選択することができます。
1+ 3画面モードの場合は、主画面を選択することができます。

■ 後面

1. SDI 入力端子 + アナログオーディオ入力端子 ×4
SDI 入力1 からSDI 入力4 までの4ch の映像ソースを入力することができます。
それぞれのSDI 端子の横にはそれぞれのチャンネルに対応したアナログオーディオ入力端子があります。

2. HDMI 出力端子 + SDI/PGM 出力端子 + アナログオーディオ出力端子
入力映像のモニタリングや、設定画面を表示して設定を行うことができます。SDI/PGM 端子はPGM 出力専用です。HDMI 端子は、PGM またはクアッドビュー固定(PGM の設定にかかわらず4画面を常にモニタ可能)での出力が可能です。

3. USB2.0 コネクタ ×2
キーボード、マウスを接続して使用します。

4. RS485 コネクタ
RS485 での制御に使用します。

5. RS232 コネクタ
RS232 での制御に使用します。

6. イーサネットコネクタ
ネットワークケーブルを接続します。

7. DC ジャック
AC アダプタを接続します。

2. 接続


2-1. ケーブルの接続

■ ネットワークケーブルの接続

ネットワークケーブルは上記本機背面図 6番のイーサネットコネクタに接続します。

■ モニタの接続

上記背面図2番のHDMI コネクタにモニタを接続することで、SDI1 からSDI4 に入力された映像を組み合わせて表示するPGM 映像をモニタしたりパソコンを使用しないで設定を行ったりすることが可能になります。SDIモニタを使用したり、組み合わせた映像を別のSDI 対応機器で利用する場合は、SDI/PGM コネクタをご利用ください。
AUDIO 出力は、エンベデッド(重畳)されているオーディオをモニタすることが可能です。

本接続を行わなくてもネットワーク経由でパソコンから本機の設定や運用は可能です。

■ マウスとキーボードの接続

上記背面図3番のUSB2.0 コネクタにマウスとキーボードを接続することで、パソコンを使用せずに全ての設定と操作を行うことができるようになります。

本接続を行わなくてもネットワーク経由でパソコンから本機の設定や運用は可能です。

■ AC アダプタの接続

上記背面図7番に付属のAC アダプタを接続してください。

2-2. 本機で直接設定を行う場合

本機で直接設定を行う場合は、モニタ、マウス、キーボードを本機に接続し、全面の電源スイッチを入れてください。
起動画面が表示されたあと、画面にマウスカーソルが表示されたら起動完了です。
設定画面はマウスの右ボタンをクリックすると表示されます。

2-3. ネットワーク経由で設定を行う場合

本機の設定をパソコン経由で行う場合は、Windows / MAC / Linux 上でモダンブラウザ(Firefox、Chrome、Safar、Microsoft Edge など)を動作させることができるパソコンとDHCP サーバーが動作しているネットワーク環境が必要です。
設定用のWeb コンソールにアクセスして設定を行うため、本機のIP アドレスを知る必要があります。

アクセス方法: http:// IP アドレス

本機のIP アドレスが 192.168.2.3 の場合: http://192.168.2.3

■ ログインID とパスワード

初期ユーザー名: admin

パスワード: 0000

■ IP アドレスの確認方法

Windows 環境の場合
Windows 環境では、FindDevice というユーティリティをダウンロードして本機を検索するのがもっとも簡単です。
MEDIAEDGE のWeb サイトからユーティリティをダウンロードし、解凍して実行することで、同一ネットワークに接続されている本機のIP アドレスがリストで表示されます。

ダウンロードは以下ページから行ってください。
https://www.mediaedge.co.jp/support/download/

 

MAC 環境の場合
MAC 環境むけのユーティリティは用意されていませんが、LanScan などネットワークに接続されているIP アドレスを一覧表示してくれるアプリケーションをご活用いただくか、nmap などをお試しください。

nmap を使用して 192.168.2.x ネットワークに接続されている機器のリストを表示する例:

上記の例では xx:xx:xx:xx:xx:xx のMAC アドレスが本機のMAC アドレスとなっていますので、 192.168.2.3 が本機へアクセスするためのIP アドレスであるということを確認することができます。

 

Linux 環境の場合
MAC の場合と同じようにnmap などを利用することで、本機のIP アドレスを確認することができます。

上記の例では xx:xx:xx:xx:xx:xx のMAC アドレスが本機のMAC アドレスとなっていますので、 192.168.2.3 が本機へアクセスするためのIP アドレスであるということを確認することができます。

3. 基本情報


3-1. 言語の設定

本体で直接操作している場合や、お使いのOS、ブラウザによって多少の見た目の差異はありますが、ログイン後には以下のような画面が表示されます。

画面右上の 「English」を「日本語」に変更すると、メニュー表示を日本語に変更することができます。また、現在お使いのファームウェアのバージョンもこちらに表示されます。

以降は言語を日本語に設定した上で、それぞれの項目の説明を記載します。

3-2. 基本構成

■ ①のエリア

①のエリアは、設定を行いたい機能を選択する部分になります。
この項目を選択することで、②のエリアの内容が変化します。

■ ②のエリア

②のエリアは、①のエリアで選択した各機能の詳細設定を行うエリアです。

数字を選択すると、入力1 から入力4 まで切り替えることができます。

機能によっては、PGM が追加で表示されます。

■ ③のエリア

③のエリアの横三本線をクリックすると、①のエリアが隠れます。もう一度クリックすると表示されます。

3-3. 設定の確定方法

各画面にはそれぞれ設定ボタンとリセットボタンがあります。
入力チャンネルを切り替えるなど、画面の遷移が発生する前に必ず設定ボタンをクリックしてください。
設定ボタンをクリックせずに画面遷移を行なった場合、設定内容が破棄されます。

リセットも、表示中の設定内容にのみ有効です。

4. ソース設定


4-1. ソース設定

ソース設定画面は、2 種類のエリアで構成されています。

各チャンネルの設定を行うエリア

設定情報を表示するエリア

4-2. 各チャンネルの設定

背面のCH1 からCH4 までの入力と、メニューの1 から4が連動しています。設定を行いたい入力ソースを選択すると選択中の番号が緑色に変化します。

■ ビデオソース

ビデオソースはSDI、IP Stream とファイルの3 種類から選択することができます。

SDI を選択した場合、選択したチャンネルに接続された入力映像を映像ソースとして使用します。

IP Stream を選択した場合、TCP またはUDP で配信されているネットワークのストリームを映像ソースとして使用することができます。

ファイルを選択した場合、前面のUSB3.0 に接続した記憶媒体に保存されている録画済みのファイルを映像ソースとして使用することができます。

■ IP Stream

ストリームが rtsp://root:root@192.168.1.200:554/session0.mpg の場合の設定内容

■ ファイル

再生したい録画済みファイルを選択することができます。前面のUSB3.0に記録媒体を接続する必要があります。

■ オーディオソース

重畳音声、ライン入力、マイク入力、ミキサーからエンコード時に使用するオーディオソースを選択します。

5. エンコーダー設定


5-1. エンコーダーの概念

本製品にはPGM チャンネルを含めると5 種類の入力ソースがあり、それぞれに対してメインとサブの2タイプのエンコード設定を行うことができるようになっています。
メインエンコーダーとサブエンコーダーと便宜上呼んでいますが、エンコードの性能に差異はありません。

 

5-2. 設定画面と項目

■ 解像度

エンコードする際の解像度を設定します。
入力ソースと同じを選択すると、入力ソースを同じサイズでエンコードを行います。

■ フレームレート

エンコードする際のフレームレートを設定します。
入力ソースと同じを選択すると、入力ソースと同じフレームレートでエンコードを行います。

■ プロファイル

エンコード時のプロファイルを設定します。

■ レベル

エンコード時のレベルを設定します。

■ エントロピー

エンコード時のエントロピーを設定します。

■ GOP

H.264 のGOP(Group of Picture)を設定します。

■ オーディオビットレート

エンコード時のオーディオビットレートを設定します。

■ ビデオビットレート

エンコード時のビデオビットレートを設定します。

■ クロップ

指定位置左上を頂点として指定した幅と高さの映像を切り出します。
クロップしたエリアは、解像度で設定した値にスケーリングしてエンコードされます。

■ カラーレンジ

カラーレンジを設定します。

6. レコーダー設定


6-1. 録画機能について

録画機能は、前面のUSB3.0 に接続したUSB メモリなどの記録媒体に映像を保存する機能です。

CH1 からCH4 までの入力ソースとPGM の5 種類の入力ソースそれぞれに対して、2 種類のファイルの録画を行うことができます。録画時のエンコードパラメータの設定は、エンコーダー設定の画面で行います。
同時に録画可能な数は、記録媒体の記録可能速度に依存します。
録画を行う場合はUSB3.0 に対応した記憶媒体を使用することをお勧めします。

バスパワー駆動のUSB3.0 対応HDD は消費電力によって動作が不安定となる可能性がありますので、セルフパワー駆動タイプをお使いください。

6-2. 設定画面と項目

■ ソースとするエンコーダー

録画時に使用するストリームを出力するエンコーダーを選びます。ここでエンコーダーを指定しておくと、前面の録画ボタンを押した際に録画を開始したり停止したりすることができます。使用しないを選択すると、録画を行いません。
録画時のエンコードパラメーターは、エンコーダー設定で行います。

■ ファイル名

録画時のファイル名を指定することができます。また、以下の変数を利用することで、日付や時間などを追加することができます。

CH01_MAIN_%Y%M%D_%h%m%s_%i の場合

■ タイプ

ファイルを録画する際のファイル形式を指定します。

■ 録画時間(分)

録画時間を分で指定します。指定した時間後に録画を自動的に停止します。
無制限に設定すると、録画停止するまで録画を継続しますが、ファイルシステムの上限に達した時点で、連番の次のファイルを作成し、録画を継続します。

7. ストリーミング設定


7-1. ストリーミング機能について

ストリーミング機能は、映像をネットワーク経由でYouTube やFaceBook Live などのライブ映像配信サービスに映像を配信したり、UDPなどの方式で映像を配信したりすることができる機能です。

CH1 からCH4 までの入力ソースとPGM の5 種類の入力ソースそれぞれに対して、2 種類の配信設定を行うことができます。

7-2. 設定画面と項目

■ ソースとするエンコーダー

ストリーミングに使用するストリームを出力するエンコーダーを選びます。
ここでエンコーダーを指定しておくと、前面のストリーミングボタンを押した際にストリーミングを開始したり停止したりすることができます。使用しないを選択すると、ストリーミングを行いません。
ストリーミング時のエンコードパラメーターは、エンコーダー設定で行います。

■ ストリームタイプ

ストリーミング方式を設定します。使用する配信プロトコルを変更することで以降の設定項目が変化します。

7-3. RTSP配信

ストリームタイプをRTSP に変更すると次のような設定項目が表示されます。

RTSP ポート番号:配信に使用するポート番号を指定します。
RTSP HTTP ポート:RTSP HTTP で使用するポート番号を指定します。
アカウント:ストリームにアクセスする際のアカウント名を指定します。
パスワード:ストリームにアクセスする際のパスワードを指定します。
セッション名:ストリームにアクセスする際のセッション名を指定します。

画面の設定で配信を開始した場合、下記にアクセスすることでストリームを表示することができます。(本機のIP アドレスは 192.168.2.3 になっています。)

rtsp://root:root@192.168.2.3:554/session0.mpg

7-4. RTMP配信

ストリームタイプをRTMP に変更すると次のような設定項目が表示されます。

rtmp 配信の場合、配信先の情報を「ex: rtmp://192.168.1.88/live/stream_main_01」と薄く表示されている箇所に入力します。配信先のセキュリティ設定でアカウントとパスワードを設定している場合は、その情報もここで入力します。

一般的に配信先サーバーの情報は
rtmp://[ サーバーのアドレス]/[ サービスの指定するアドレス]/[ ストリーム名] という構成で指定を行います。例えば YouTube であれば

rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2/[ ストリーム名 / キーに表示される内容] となります。

7-5. TS配信

ストリームタイプをTS に変更すると次のような設定項目が表示されます。

TS 配信時には、配信先とポート番号のアドレスを入力します。

ユニキャストで配信する場合の例(配信先が 192.168.2.6 の場合):
udp://192.168.2.6:49152

マルチキャストで配信する場合の例:
udp://224.0.1.1:65534

アドレスやポートは使用する環境で重複しないように設定する必要があります。

7-6. HLS配信

ストリームタイプをHLS に変更すると次のような設定項目が表示されます。

HLS の場合、ストリーミングを開始すると映像を表示するためのアドレスが表示されます。(本機のIP アドレスが192.168.2.3 に設定されている場合の例です。)

http://192.168.2.3/hls9/session0.m3u8

7-7. YouTube

YouTube を選択すると、RTMP 配信でストリームキーを設定する代わりに、Google アカウントにエンコーダーを登録してライブ配信を行うことができるようになります。

「アカウントを追加」をクリックすると、端末の確認コードが表示されます。

同時にポップアップウィンドウで、Google の「端末の接続」画面が表示されますので、表示されている確認コードを入力してください。

Google アカウント情報を入力することで、本機とアカウントの紐付けが完了します。

8. スナップショット設定


8-1. スナップショットの機能について

スナップショット機能は、前面のUSB3.0 に接続したUSB メモリなどの記録媒体に静止画を保存する機能です。
CH1 からCH4 までの入力ソースとPGM の5 種類の入力ソースに対して、静止画キャプチャを行うかどうか設定することで、前面の静止画キャプチャボタンを使って静止画を保存することができるようになります。

■ キャプチャ

選択中のチャンネルの静止画キャプチャを行うかどうかを設定します。

■ ファイル名

静止画保存時のファイル名を指定することができます。また、以下の変数を利用することで、日付や時間などを追加することができます。

CH01_%Y%M%D_%h%m%s_%i の場合

■ タイプ

静止画の保存形式を指定します。

JPEG に変更すると、クオリティの設定項目が追加で表示されます。

9. OSD設定


9-1. OSDについて

OSD 機能は、エンコードする映像に文字や静止画を追加することができる機能です。

OSD はCH1 からCH5 までの入力ソースとPGM の5 種類の入力ソースそれぞれに対して4レイヤーずつ設定できるようになっています。

OSD の設定について特に制限は行っていないため、レイヤー数、サイズなどを自由に設定することが可能ですが、処理可能な上限を超えた場合には正しく表示されなくなりますので調整してお使いください。

目安としてはシステム全体のCPU 処理率80% 以下に抑えることを推奨しています。

9-2. 設定画面と項目

■ OSD レイヤー

設定を行うレイヤーを選択します。レイヤー0が一番前に表示され、レイヤー3が一番後ろに表示されます。

■ OSD タイプ

OSD タイプをを選択します。

9-3. テキストOSDについて

OSD タイプでテキストを選択すると、テキストの入力と、前景色、背景色、テキストサイズを設定できるようになります。

PGM %Y.%M.%D %h:%m:%s

前景色:テキストの色を指定します。
背景色:使用しません。
テキストサイズ:テキストサイズを指定します。

■ 色の指定方法

前景色、背景色をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。

指定したい色を選択し、ボタンをクリックして確定します。

9-4. 画像OSDについて

JPEG 形式またはPNG 形式の画像を表示することが可能です。

OSD 画面は最大でも1920 × 1080 ドットとなりますので、使用する画像サイズはこのサイズ以下で作成することで内部リソースの消費を少なくすることができます。

OSD の表示位置とサイズは、位置-X、位置-Y、幅、高さの項目で指定します。

OSD の表示位置とサイズは、位置-X、位置-Y、幅、高さの項目で指定します。

10. PGM設定


10-1. PGMについて

PGM 機能は、CH1 からCH4 の入力を組み合わせて、複数の画面を表示したり切り替えて表示したりすることができる機能です。PGM 専用のエンコーダーが用意されており、ストリーミング、録画、静止画キャプチャなどの機能を他のCH1 からCH4 の映像ソースと全く同じように使用することができます。

10-2. PGMモード

PGM には次の5 つのモードがあります。

■ フルスクリーンモード

選択した任意のチャンネルをフルスクリーンで出力します。

本体前面で操作する場合、PGM モードでこのボタンを選択し、チャンネルボタンで出力したい映像ソースを選択します。

■ ピクチャインピクチャモード

選択した2 つのチャンネルをピクチャインピクチャで表示します。番号の左側の1 から4 が主画面、右側の1 から4 が子画面になります。

本体前面で操作する場合、PGM モードでこのボタンを選択してください。LED で緑が点灯している際に選択したものが主画面、青が点灯している際に選択したものが子画面になります。緑と青はこのボタンを押すことで切り替えることができます。

■ クアッドビューモード

入力された映像を4分割で全て表示します。

本体前面で操作する場合、PGM モードでこのボタンを選択します。

■ ループモード

各チャンネルを自動的にループで切り替えて表示します。

本体前面で操作する場合、PGM モードでこのボタンを選択します。

■ ピクチャバイピクチャモード

選択したチャンネルを大きく表示し、それ以外を小さく表示します。

本体前面で操作する場合、PGM モードでこのボタンを選択し、チャンネルボタンで大きく表示したい映像ソースを選択します。

10-3. 拡大モードと背景色

PGM で縦横比が変化する場合のモードを設定することができます。

背景色の機能は削除される予定です。

■ 拡大モード

■ 色の指定方法

PGM 背景色をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。

指定したい色を選択し、ボタンをクリックして確定します。

11. オーディオミキサー設定


11-1. オーディオミキサー

オーディオミキサーでは、PGM チャンネルで使用するオーディオの選択と音量の調整を行うことができます。

チューニングを選択すると、全てのオーディオチャンネルのボリュームを個別に設定することができます。

PGM フォローするを選択すると、PGM に表示されている映像のオーディオが出力されます。
入力1 〜4 を選択すると、選択したチャンネルのオーディオを出力します。

12. モニター設定


12-1. モニターについて

ここでは、モニター出力の設定を行います。PGM で選択した映像がHDMI1 とHDMI2/PGM のいずれにも出力されますが、HDMI1 では4画面のマルチビューに固定したモードで出力することも可能です。
HDMI1 の出力をマルチビューに設定した場合は、PGM の設定にかかわらず4画面のマルチビューで表示されます。

■ フレームレート

出力時のフレームレートを設定します。

■ 表示モード

表示モードを設定します。(HDMI1 のみ)

マルチビュー:4画面固定表示
PGM:PGM を表示

■ ボリューム

音声出力のボリュームを調整できます。

13. システム設定


13-1. システムについて

ここでは、システムに関する様々な設定を行うことができます。

■ ネットワーク設定

ネットワークに関する設定を行います。

DHCP がデフォルトで有効になっています。特定のIP アドレスで運用する場合は、無効に設定することで、固定IP 以下の項目が設定できるようになります。

■ アカウントとパスワード

Web コンソールにログインするためのアカウントとパスワードを変更する場合に使用します。

■ ファームウェア更新

ファームウェアを更新する際に使用します。

ファームウェア更新を行う場合は、必ず安定したネットワーク環境に接続して行ってください。また、更新中に電源を切ったり、AC アダプターを抜いたりするようなことは絶対にしないでください。ファームウェア更新に失敗した場合、メーカーでの有償修理が必要となることがあります。

■ ディスクフォーマット

USB3.0 に接続した記録媒体のフォーマットを行います。

USB デバイスが認識されると、リストに表示されます。フォーマット形式を選択して、フォーマットをクリックしてください。

■ 時間設定

本機の内部の時計の設定を行います。

■ NTP サーバーからの自動同期

使用したいNTP サーバーを指定してください。
本機は日本標準時(JST / UTC+9)に自動的に設定されます。

■ 手動で

日付と時間を手動で入力してください。

■ システム管理

■ デフォルトに戻す

機器の設定を全てデフォルトに戻します。

■ 再起動

再起動を実行します。

14. ステータス表示


14-1. ステータス表示について

■ 入力情報

入力ソースに関する情報を一覧で確認することができます。

■ レコーダーステータス

レコーダーに関するステータスを一覧で確認することができます。

■ ストリーミングステータス

ストリーミングに関するステータスを一覧で確認することができます。